【ブックオフ せどり】特定ジャンルの専門書で高粗利の利益商品を見つける方法
中古本のジャンルをいくつかに分けて、ブックオフせどりでの仕入れ方法を解説していますが、今回は粗利益率30%以上が狙える専門書仕入れについて書いていきたいと思います。
「専門書」と呼ばれる本のジャンル
専門書と一口に言っても、実は取り扱う分野・領域は非常に多岐に渡ります。医療・医学系、建築・建設・土木関連、IT・コンピューター関係、法律、財務会計、経済学、などなど。その種類は枚挙にいとまがありません。
そこで今回は、その中で特に利益商品を探しやすいジャンルに絞って解説していきます。
利益商品を見つけやすい専門書のジャンル
利益商品を見つけやすいジャンルを順番に挙げるとすれば、以下のようになります。
- 医学・医療系（医師、看護師、介護士、学生向け）
- 図鑑・事典（教師、スポーツトレーナーなど専門家向けの解説書）
- 調理・料理（調理師、バーテンダー、ソムリエ向け）
- その他の学術系（人文学系の研究者、ビジネスマン向け）
対象とする読者が一定数いて、需要も専門書の中ではそれなりにあるので、高単価・高粗利が見込める分野です。
専門書の特徴
専門書にはセット本とは異なる、いくつかの特徴があります。
- プロ向け専門書は流通量が少なく、仕入れ単価が高い
- 販売時の利益率が高い（粗利益率70%以上の商品も）
- 低回転（3ヶ月に1回かそれ以下の販売頻度）
その道のプロに向けて書かれた本は、素人が読んで内容を理解するのが困難です。逆に言えばそれだけ濃いマニアックな内容は、欲しい人にとっては高いお金を払ってでも買いたい商品になり得るわけです。もちろん、そうしたコアな領域は非常にニッチであるため需要も限定されています。従って商品がそれほど頻繁に売れるわけではありません。競合も存在する中で3ヶ月に1回、もしくは半年に1回、売れるかどうかという状態です。
専門書でリサーチすべきポイント
専門書コーナーで利益商品を見つけるための具体的な手順を以下に挙げます。
- トコロテンされているものからチェックしていく
- 図鑑や事典になっているタイトルを探す
- 棚の上もチェックする（箱入りの本は大きいので、棚上に置かれている場合がある）
- 回転の良い資格試験の本は、年式の新しいものをチェックする（2年落ち程度まで）
それぞれについて見ていきましょう。
トコロテンされているものからチェックしていく
専門書の特徴で挙げましたが、専門書は仕入れ単価の高いものが多いです。元値の高い商品が半値でトコロテンされていたりすると、利益商品になる可能性が出てきます。なので、専門書はトコロテンからリサーチしていくのが早いです。
実際に売れた商品の一つが以下のものです。
医療関係の専門書は回転悪いのですが、利益率が非常に高いです🙂
こちら粗利益率51% https://t.co/TM5UoKTvQr
全く売れていないように見えますが、価格が2万円を越えてから売れていないだけ。過去はそこそこ回転してます👨⚕️
ブックオフではトコロテンされている医療本からリサーチしてみましょう🔎 pic.twitter.com/RJNuPqrqv6
— ちのしお@副業で地味に稼ぐサラリーマン (@chinoshio_biz) August 25, 2020
図鑑や事典を探す
専門書コーナーで「図鑑」や「事典」と書かれた商品を探してみましょう。プロ向けの図鑑や事典も需要があります。下記の「難病事典」は仕入れ値: 450円、粗利益: 2,364円で、粗利益率は59.4%でした。
棚の上もチェックする
下記はスポーツトレーナーを対象にした専門書ですが、箱に入っている上にかなり分厚い本のため、棚の中には入らず、棚の上でほこりをかぶっていました。
仕入れ値: 3,159円、粗利益: 4,469円で、粗利益率は45.6%。
恐らく、専門家も必要な情報は手元に置いた事典で調べることがあるのだと思います。もしくはこうした商品を病院や学校の担当者が購入し、施設や関係者間での共有図書として置いているのかもしれません。
回転の良い資格試験の本は年式の新しいものをチェックする（医療系）
専門書ジャンルの中でも高回転の商品があります。それが資格試験の本です。医療系の資格も他の資格本と同じですが、仕入れの際には、①年数の新しいもの（2年落ちくらいまで）を見る。②本の中に書き込みや線引きが無いかをチェックする。この2点を注意するようにしましょう。
資格試験系の本は年度の新しいものから狙っていきましょう👨🏻⚕️
新しいものは仕入れ値高めですが、回転が早いです🩺https://t.co/KHLEXhr2Pk
こちら納品から10日ほどで売れました🎉
非常に良い
仕入れ1,950円
売価4,330円
粗利1,110円（25.6%） pic.twitter.com/xh2t3LazdK— ちのしお@副業で地味に稼ぐサラリーマン (@chinoshio_biz) August 5, 2020
調理・料理系の専門書
対象の読者がプロの調理師向けである本も、専門書として狙いやすいです。プロ調理師向けの料理本でもやはり「辞典（事典）」は強いです。下記の本がまさにそうです。
専門家養成のための「総合 調理用語辞典」
専門書関係の棚にありました🍽
仕入れ値は520円。
中古の良いで、1,000円ほどの利益が見込めそうです。という事で仕入れていきます🔪 pic.twitter.com/uMrjEin5u3
— ちのしお@副業で地味に稼ぐサラリーマン (@chinoshio_biz) June 29, 2020
こちら実際には粗利益: 3,000円、粗利益率: 61.5%で販売できました。
一方、店舗での仕入れ値が高いこともあって利益額は大きくありませんが、プロ向けの各国料理本は回転が良いです。
こちら粗利益率は19.8%と他の専門書の中では低めですが、回転が良いので出品してから1週間ほどで販売することができました。
専門家向けの調理本は、新品、中古共に高値になってる事があります🍳
店側の価格設定も高めですが、回転が良ければ仕入れても良いと思います🙂
「プロのためのわかりやすいイタリア料理」
状態、良い
仕入れ3,300円
売価5,980円
粗利1,184円（19.8%）こちら納品後、1週間ほどで売れました🍾 pic.twitter.com/lfCzXu3i2r
— ちのしお@副業で地味に稼ぐサラリーマン (@chinoshio_biz) June 29, 2020
アルコール類（ワイン、カクテル、酒）の図鑑や事典はおいしい
ワイン、カクテル類の専門書や図鑑は高粗利で回転も良く、せどらーにとっておいしい商品です。うんちくを語る人が多いジャンルは、その内容も幅広く奥深いものです。読者は恐らくソムリエやバーテンダーが対象になるのでしょうが、一般人の関心も高く、とっつきやすい内容だけに他の専門書と比べて人気があります。
先日仕入れたワイン図鑑が早速旅立ってゆかれました🚚
値付けが辛く、良いと思った商品がほぼ全てネット出品されている（利益出ない）💻
おまけにカメラを使った検索禁止😫
そんなお店でも、探してみればジャンルによって利益商品が見つかると言うことです👌 https://t.co/x7A2bo35P4 pic.twitter.com/I277ukJrey
— ちのしお@副業で地味に稼ぐサラリーマン (@chinoshio_biz) October 29, 2020
ちなみにこちらのカクテル全書に至っては、仕入れ値がわずか210円で、粗利益が4,018円、粗利益率70%という高い数字をたたき出しています。
アルコール類の図鑑・事典はチェックしていきましょう。
専門書仕入れの注意点（キャッシュフローに注意）
特徴の箇所でも述べましたが、専門書は高粗利である反面、仕入単価が高く、他ジャンルの商品に比べて回転率が劣ります。そのため、仕入れの際、キャッシュフローを意識しておく必要があります。専門書1冊売れるまでのスパンはおおよそですが、3ヶ月から6ヶ月程度の時間を見込む必要があります。
専門書仕入れは、最低3ヶ月は売れなくて大丈夫、という時間的、資金的な余裕を持って実施するようにしましょう。
また、需要がほとんどない、あまりにもニッチすぎる本を仕入れてしまわないように注意しましょう。中には過去実績で1冊数万円で売れている本もあります。しかしKeepaを見て、1年に1回売れるかどうかという回転率では資金効率が悪すぎます。
- 高単価仕入れ、低回転商品なのでキャッシュフローに要注意
- マニアック過ぎるタイトルは売れないので仕入れない（不稼働在庫のリスク）
- 自分の資金量と商品の回転を見て仕入れ判断をする
単にトコロテンされているから。一撃利益がデカいからと言って高単価商品を安易に仕入れると、キャッシュが手元に入らず次の仕入れができなくなってしまうので気を付けましょう。他のジャンルの商品とのバランスを取ることが大事です。
まとめ（特定ジャンルの専門書で高利益商品を見つける方法）
今回の記事の内容をまとめます。
- その道のプロをターゲットにした専門書は高利益商品として狙い目
- ターゲットは、①医療系、②図鑑・事典、③調理系、④その他（学術関係）の順
- 事典や箱入りの分厚い本で、トコロテンされている商品からリサーチしていく
- 専門書は仕入れ単価の高いものが多いので、トコロテンされていると値引き率が大きくなり、利益商品になる可能性が高い
- 専門書の注意点はキャッシュフロー
- 売れれば高粗利だが、仕入れ単価が高く、マンガのセット本と比べて回転が良くないので要注意
- 他ジャンルと組み合わせて商品在庫と収入のバランスを取る
専門書は高粗利ですが超長期、低回転というデメリットがあります。専門書を大量に仕込んで不稼働在庫を抱え込んでしまうのではなく、他ジャンルの製品、高回転商品と組み合わせることで、利益収入の安定化とバランスを保つようにしましょう。
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