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【2020年7月】モノレート終了 代替ツール Keepaを使ったせどりのやり方

 
モノレート終了
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副業で物販と中小メーカー向けマーケティングコンサルをやっています。 物販、コンサル、それぞれに関するノウハウや、ビジネスマンの副業について記載していきたいと思います。
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2020年6月15日、多くのせどらーを震撼させた衝撃的なニュースが発表されました。なんと、モノレートのサービスが6月30日で閉鎖、使用不可になってしまうというのです。これは由々しき事態です。モノレートなきあと、どのように対応していけばいいでしょうか。今回はその方法について記載したいと思います。

 

なぜ?モノレート突然の終了

それにしても突然すぎた今回の発表。一体なぜ、いまこのタイミングで???

モノレートの公式発表では閉鎖の理由を「Amazonの規約に違反していると、Amazonに指摘されたから」だとしています。Amazonという巨大プラットフォームに乗っかってビジネスをする脆さの一面を、あらためて垣間見た思いがします。

しかし、だからと言ってこの状況に手をこまねいているわけには行きません。モノレートが無くなってもAmazonは存在し、Amazonある限り転売ビジネスも続いていくのです。なんとかして代替策を考えないといけません。

 

モノレート終了による影響は?

転売ビジネスをしている人ほぼ全員が、「モノレートが使えなくなったら大変だ!」と焦ったことでしょう。みんなが困るのは確かにその通りなのですが、実際のところ、何がどう大変になるのかを考えてみましょう。

 

モノレートで利用していた機能

お店でリサーチをする際、モノレートを使ってどんな情報を得ていたでしょうか?私は主に次の5つの機能を利用していました。

モノレートで確認していた情報

①ランキング波形(商品の売れ行き)

②1か月、3か月、12か月ごとの販売数量(何個売れたか。商品の回転率)

③販売価格の推移(いくらで売られていたか)

④出品者数(その商品を出品しているライバルがどれくらいいるか)

⑤モノレートユーザー数(競合が多く参入してきて値崩れしないか)

 

それぞれについて見ていきましょう。

 

①ランキング波形(商品の売れ行き)

プライスターで商品のバーコードを読み取った際、最初に波形データが表示されます。これがバキバキに折れ曲がっていると、売れ筋商品の証拠です。さらにプライスターの画面には「モノレート」ボタンがあって、そこをタップすれば、そのままモノレートの画面に遷移することが出来ました。

 

②1か月、3か月、12か月ごとの販売数量(何個売れたか。商品の回転率)

モノレートの画面では、1か月、3か月、12か月とランキング(波形)の推移を切り替えることが出来ます。1か月の短期で売れそうか、3か月以上かけて売るのか判断材料にしていました。

 

③販売価格の推移(いくらで売られていたか)

モノレートには「最安値一覧」のタブがあり、そこを見ることで価格(最安値)の推移を確認することが出来ました。

 

④出品者数(その商品を出品しているライバルがどれくらいいるか)

Amazonに出品者が何人いるのか数字で表示されています。

 

⑤モノレートユーザー数(競合が多く参入してきて値崩れしないか)

モノレートには「モノレートユーザー」という項目があります。ここを見ると、いまこの商品を見ている人が何人いるのかを波形で確認することができました。それで何が分かるかというと、例えばある商品のモノレートユーザー数が急に増えていた場合、全国規模のチェーン店(ドンキ、イオン、家電量販店)が一斉セールを実施した、インフルエンサーが利益商品としてSNSで紹介した。といったことが推測できます。

モノレートをチェックする人が増えれば、結果的にその商品を仕入れる人も増えるだろうと予測できます。そうすると出品者数が増え、供給過剰となった商品相場は短期間で下落するかもしれない。ということが連想できます。

 

せどりの現場で非常に重宝していたモノレートとその機能。裏を返せばこの5つの機能を代替できるツールがあれば、それほど深刻にならなくてもいいわけです。

 

モノレート代替としてのKeepa

モノレート以外でせどりに使用するツールはいくつかありますが、プライスターとグラフの連動ができるということで、ここではKeepaを取り上げたいと思います。なお、Keepaはモノレートと違い無料で使えません。利用には月額約1,800円の契約が必要です。

ツールの特徴ですが、モノレートがAmazonで商品を「販売する人(せどらー)」にとっての便利ツールであったのに対し、KeepaはAmazonで商品を「買う人」の側に立って作られたツールであると言えます。実はこの販売者と購入者の視点の違いが、それぞれのツールの機能、使い勝手に表れています。

例えば、Keepaには自分のお目当ての商品を登録しておいて、希望価格まで下がった時に通知が出る機能がついています。これはモノレートには無い機能です。その他、グラフにその商品の「評価の数」や「レビューの数」を表示させることが出来ます。仕入れ判断には不要な情報ですが、評価やレビューの数をみて、その商品を買うかどうか決める購入者にとっては便利な機能です。この点からもKeepaは明らかに購入者側の視点に立った設計となっているのです。

 

Keepaの機能

では、上述した5つのモノレートの機能をKeepaで代替することは可能でしょうか?結論から言うと、「⑤モノレートユーザー数」を除いた4つの機能はKeepaで代替が可能です。モノレートユーザー数に相当する機能ですが、残念ながらKeepaでは何人がその商品をチェックしているのかは分かりません。

これは自分が購入者の立場で考えたら分かることですが、Keepaで何人がその商品チェックをしていようが、商品を買う側の人間にとっては知ったこっちゃありません。むしろ販売者が増えて、価格競争が起こってくれた方がありがたいとすら思うでしょう。購入者視点と、販売者視点の決定的な機能の違いがここです。

逆にKeepaだからこそという便利機能もあります。PCでChromeなどブラウザにKeepaをインストールしておけば、Amazonの商品画面を開いたとき、グラフが画面に表示されるようになります。いちいち別ウインドウを開いてランキングや価格推移を確認する必要がないのでPCを利用する際には非常に便利です。

 

 

ただし、これはあくまでPCでの操作の話です。スマホを使った実店舗でのリサーチでは、特に価格の推移を見ようと思うと、モノレートと比較したKeepaはまだまだ使い勝手の悪い部分が残ります。

以上の内容を踏まえた両者の機能比較を表にまとめておきます。

 

表1:モノレートとKeepaの機能比較

 

せどりの際のKeepaの使い方

では実際にモノレートの代わりにスマホのプライスターで、Keepaを使う手順と、せどりのやりかたを解説します。

 

プライスターにKeepaを設定する手順

①keepa.comからKeepaを契約する(月額1,800円)

②スマホでKeepaにログインする

③プライスターを立ち上げる→右下の「ユーザー」→グラフの種類→Keepaを選択

 

 

 

これでプライスターの商品詳細画面にKeepaのグラフが表示されるようになります。モノレートと同じように、緑のラインで示された波形を見て売れ筋の確認ができるようになりました。もし新品でAmazonがいる場合は、オレンジ色のラインがアマゾンの価格推移を表しています。従って、同じグラフでAmazonの価格推移も確認することが出来ます。

 

 

スマホでKeepaを使った価格推移の確認方法

さらに商品の価格推移や1か月、3か月、12か月単位の販売数量を確認したいと思った場合。モノレートなら右上の「モノレート」ボタンをタップするだけでページに遷移することができ、そこで必要な情報を確認できました。しかしKeepaボタンはプライスターに実装されていません。(20年6月末現在)

従ってこれと同じことをやろうとしたら、プライスターとは別にブラウザでKeepaの画面を立ち上げておいて、そこに必要な商品情報(品名or JANコード)を入力、検索、確認するという3段階、4段階の余分な手間をかける必要が出てきます。

これはモノレートと比較すると、非常に煩雑で時間のかかる作業です。短時間で仕入れ判断を実施する実店舗においては非常なストレスになります。

 

Keepaで価格推移を確認する手順(スマホ)

①プライスターアプリとは別にChromeを起動しKeepaの画面を表示しておく

②価格推移を確認したい商品の品名かJANコードをKeepaの検索窓に入力、検索

③右端の表示項目で不要な情報は隠しておく

④表示されたグラフで「黒(中古)」の折れ線グラフを見る(価格推移)

⑤1か月、3か月、12か月などの期間は画面右側で選択

⑥何個売れたか販売数は出品者数のグラフを見て確認する。出品者の減ったタイミング=商品が売れたタイミングとなる

 

 


 

 

7月からは今までと同じ立ち回りはできない

従来のモノレートと同様、「Keepa」ボタンがプライスターに実装されない限り、今までと同じ立ち回りは難しくなると考えて良いでしょう。つまり、商品の価格推移を1点1点確認してから仕入れ判断を行うのは、時間がかかりすぎるので非常に効率が悪いです。

そのため過去の価格推移を確認するかどうかは、商品の波形パターンを見て決めた方が良いです。例えば、過去のある時期まで波形バキバキだったのに、途中から波形が伸びているパターン。

価格差から利益が出そうに見えても、実は価格が上がって売れなくなっているだけ、ということが考えられます。これは過去の価格を見ないと商品の仕入れ判断がつきません。こういう波形パターンの時にだけ、Keepaで手間をかけて価格推移を確認する。

そうでないパターン、利益が見込めて、波形もバキバキ高回転商品なら、その時点で即仕入れを決断する。明らかに回転の悪い商品ならスルーする。

こういったメリハリを利かせた立ち回りを現場で実践していく必要があります。

 

モノレート閉鎖でライバルは減るか?

プライスターに「Keepa」ボタンが実装されない限り、今まで同様の利便性を求めることはできません。従来のモノレートと同質の情報を得ようと思うと、第一にKeepaのような有料ツールを追加契約しなければなりません。

第二に、こうした有料ツールが導入できたとしても、現時点では使い勝手の悪さから仕入れに難を感じる人が増えてくるはずです。

こうした理由から、恐らくせどりを始めたばかりの初心者層を中心に転売市場から撤退する人達が出てくると予想されます。また新規でせどりを始めようとする人も減少すると思います。正確な数字やデータが無いのであくまで個人の推測です。

しかし撤退していくのはAmazonにおける販売者全体の一部に過ぎないと思いますので、継続的にせどりをやっている人のビジネスに大きな影響は出ないと見ています。

 

まとめ(モノレート終了 代替ツール Keepaを使ったせどりのやり方)

モノレート終了とその代替ツールKeepaについてまとめます。

  • 2020年7月1日から、モノレートが使えなくなる。
  • モノレート代替ツールとしてのおすすめはKeepa(月額1,800円)
  • モノレートで利用していた5つの機能のうち、4つまではKeepaで代替が可能
  • ただしKeepaで価格推移を確認するには、別Windowを開く必要があるなど手間がかかる(6/30時点)
  • そのため7月から今までと同じ立ち回りでは効率が悪い。メリハリを利かせた仕入れを実践しよう

今後ツール開発が進み、販売者にとっての利便性が向上することも考えられます。外部環境の変化や、様々な制約条件下でも結果を出せるよう、立ち回りにメリハリを利かせ、効率よく仕入れを継続していきましょう。

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